内視鏡検査の種類とは?また、楽に受けるポイントは何がある?

医師と問診表

内視鏡検査といっても、さまざまな種類があることはご存知でしょうか。
また、内視鏡検査は苦しいものと思っている方も多いかもしれませんが、楽に受けるポイントもあります。
ここでは、内視鏡検査の種類と楽な受け方についてご紹介します。

内視鏡検査の種類と違い

内視鏡検査は、大きく分けて4つの検査があります。

経口内視鏡検査

口からチューブを通す内視鏡検査です。
先端に取り付けられたカメラで、喉や胃など、上部の消化管を観察します。
喉という広い場所を通すもののため、ある程度太い最新型の内視鏡機器を使えます。
最新型の内視鏡機器は、多機能なのが特徴といえるでしょう。

経鼻内視鏡検査

鼻からチューブを通す内視鏡検査です。
経口内視鏡検査と同様に、喉や胃など、上部消化管を観察します。
鼻を通すことで、喉のえづきを抑えることができ、苦しくなりにくいというメリットがあります。
ただ、デメリットもある点に注意です。
細い鼻の穴を通すため、穴の広さによっては使用できない人がいます。
また、チューブを細める必要があるため、多機能ゆえに太くなりがちな経口用の内視鏡検査機器は使えなくなります。

大腸内視鏡検査

大腸内視鏡検査は、肛門からチューブを差し込み、肛門から大腸までを調べるものです。
上部消化管の検査では食事制限がありますが、大腸内視鏡検査ではそれに加え、下剤の服用を行わなければなりません。
便によって検査ができなくなるおそれがあるため、検査当日はトイレを何度か往復することになるでしょう。
また、体の負担も考え、休憩時間も設けられるため、やや時間がかかる検査といえます。

カプセル内視鏡検査

カプセル内視鏡検査は、カプセル状になった内視鏡機器を飲み込む検査です。
検査に時間を取られることがなく、チューブによる痛みやえづき、不快感などを覚えないというメリットがあります。
ただ、内視鏡検査機器を医師が直接操作しないため、精密検査にはやや不向きといえるかもしれません。

内視鏡検査を楽に受けるポイント

経鼻と経口なら経鼻が楽

上部消化管を検査する経鼻と経口の内視鏡検査では、経鼻の方が楽に受けられます。
まずは経鼻から探してみましょう。

下剤服用の有無は要確認

大腸内視鏡検査では、下剤服用の有無を確認しましょう。
下剤服用が不要なタイプを探せば、トイレを往復する辛さを回避することができるはずです。

使用する薬品もチェック

検査が行われる10~30分ほどの間に意識があると、検査が辛く感じられることがあるでしょう。
使用する薬品によっては、意識がほとんどない状態でも内視鏡検査は受けられますので、麻酔や鎮静剤などに注目しましょう。